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勉強の記録(画像処理,DeepLearning,ときどき英語)

画像処理エンジニア検定

画像処理の基礎を体系的に勉強しなおしたいと思い「画像処理エンジニア検定」を受けました。

この検定は画像処理の開発や設計に必要な基本的な知識を評価する検定で、1年に2回(7月と11月)に実施されています。受験の手続きはインターネットで行い、試験は最寄りの試験会場で行います。

出題範囲

出題内容は基礎(画像処理の歴史、カメラの仕組み)、信号処理(ノイズ処理、エッジ検出、画像復元)、検出(特徴量抽出、パターンマッチング、CNN)、知的財産などです。行列計算や統計、フーリエ変換など高校から大学数学の知識が必要な部分もあります。画像処理の基礎が幅広く出題されます。

CG-ARTS | 検定

ベーシックとエキスパートの2つのレベルがあります。出題範囲は大体同じで、エキスパートはベーシックの内容のより深い知識を問われます。合格率はベーシックが約6割、エキスパートは約3割です。

参考書

CG-Artsから出版されている参考書と問題集や過去問を使って勉強します。

CG-ARTS | 書籍・教材

エキスパート用の参考書「ディジタル画像処理」は画像処理の基礎がまとまっていて試験後も仕事の参考書として手元にあると便利な本です。

過去問は過去1年分しかホームページに掲載されていないので、出題のバリエーションのために予想問題集もあるといいです。予想問題を解くことで、苦手分野が分かるし、解説も載っているので、問題の解き方の参考にもなります。

学習について

私は試験勉強は5ヶ月ほどかけて1日2〜3時間程度を目標に勉強しました。

3ヶ月くらいかけて参考書を読み、残りの2ヶ月は問題を解く練習をします。参考書は一度読んだだけでは理解が難しいところもありますが、完全に理解することにこだわらずに一通り読んでみます。早めに読み通してしまったら理解の難しかった部分をもう一度読み返してみると理解できたり、試験問題を解いて間違った部分を読み直すことで理解が深まります(何度も後で振り返ることでその他に理解した知識と繋がって理解できるようになることがよくあります)。

次に1ヶ月かけて予想問題と過去問を時間は気にせず解き、最後の1ヶ月は問題を時間内に解く練習をしました。単願でベーシックの試験時間は60分、エキスパートは80分です。はじめは時間内に解き終わらないし、正解率も低いですが、問題を3周くらい解いていると所要時間の半分くらいで問題が解き終わるようになります。

試験

試験を受けるのは久しぶりだったので、練習のためベーシックを受けてから、エキスパートの試験を受けました。ベーシックは30分ほどで一通り解き終わり、見直しもできましたが、エキスパートは時間がかかってしまった問題があり、見直しが途中までとなってしまいました。迷った問題はサッと飛ばせばよかった...試験後30分で解答を終わる方がいてすごいなと思いました(私はうっかりしているので早く終わっても見直しは必須)。

試験後

試験後3日後に回答が発表されます。

ホームページ上では点数の配分も公開されませんが、自己採点では問題数でベーシックは9割、エキスパートは8割以上正解できていました。久しぶりの試験の雰囲気に緊張して焦ったことによる読み間違えが多かったことと、エキスパートは見直しが半分できなかったので点数が落ちてしまいました。

1ヶ月後に合否結果(合否の結果のみ)が出て、さらに1ヶ月後に合否結果と合格証が送られてきます。

送られてくる合否結果には各分野の正解率や受験者の平均値がグラフで示されます。

感想

普段は仕事に関係のあるところをその都度勉強するという感じで、特定の部分の知識しかなかったのですが、体系的に勉強することで点と点が線で繋がりました。検定の内容は基礎なのでこれを土台にさらに発展した内容は日々情報収集して知識を積み重ねようと思います。